ノンバンクにおける企業融資分析|今後の資金調達を予測する

2018/09/22
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企業の中には銀行や信用金庫などではなく、ノンバンクからの融資を受けているところも少なくありません。ノンバンクは企業の駆け込み寺になっている面もあるのです。

こちらではノンバンクにおける企業融資の現状について徹底解説します。今後の資金調達を考えるきっかけとしてもらえたら幸いです。

まずはノンバンクとはどういったもののことを指しているのかを明らかにし、その上でノンバンクの現状分析、さらにノンバンクの業務運営のあり方についても話を拡大していきます。

ノンバンクとは?

・「預金を受け入れずに与信業務を営む企業」のこと

銀行や信用金庫については預金を受け入れています。その預金によって資金を獲得し、その上で貸出業務などを行っているのです。ノンバンクは「銀行ではない」ということなので、その預金システムがありません。預金無しでお金を貸し出す企業のことを指しているわけです。

・ノンバンクは比較的自由である

ノンバンクに関しては法令によって専業業義務が課せられていません。銀行であれば銀行業務しか行えないなどの制限があるのですが、ノンバンクでは単なるお金の貸し出し以外の業務も行えるのです。

さらに一言で「ノンバンク」と入っても企業の形態は多岐にわたります。

・消費者金融業者
・クレジットカード業者
・事業向け金融業者
・抵当証券業者
・リース業者

以上のものがあるのです。

また一つの会社で複数の金融商品を取り扱っている例も珍しくありません。たとえば消費者金融業者でありながら事業者向け融資も実施し、さらには抵当証券業者のように不動産を担保に入れた貸し出しを実施しているケースまであるわけです。

ノンバンクの現状について

・事業者向けノンバンクの今

バブル期と現在では大きく変化しています。
バブル期に関しては空前の不動産ブームとなったので、不動産関連融資を中心に業務を拡大していました。不動産を買うための融資を実施していたのです。もちろんその不動産を担保としていました。

しかし現在では土地神話も崩れており、不動遺産担保型融資についてはそれほど積極的に行っているわけではありません。バブル期であれば、土地の価値はどんどん上昇すると考えられていました。よって現状では価値が引く土地も将来になると価値がアップすると思われており、高額の融資にも対応できたのです。

ちなみにバブル期にあったノンバンクの多くは倒産してしまいました。

バブルの崩壊により、多くの企業が倒産します。貸し倒れも多く発生してしまったので、回収ができなくなってしまいました。頼みにしていた不動遺産に関しても前述したように価値が下がってしまい、思ったような回収ができなくなって資金が枯渇してしまったのです。

現状では不動産担保に依存しないような貸し出しを実施しているノンバンクが多くなっています。要はその企業の経営状態をしっかりと審査するようになったのです。正しいノンバンクの姿になった、と言えるかもしれません。

しかし担保型の融資ではない場合には金利が大きな問題となります。貸し倒れたときのリスクが高いので、通常の金利設定が高くなる傾向にあり、ひどい場合には個人向け消費者金融業者の金利設定と同じようなものまであります。年利で15.0から18.0%になることもあるのです。

・個人向けノンバンクのいま

少額融資に傾倒しています。
貸金業法の改正が行われ「総量規制」が実施されている影響が大きいのです。

総量規制によって年収の3分の1を超える借り入れができなくなってしまいました。ノンバンクは貸金業法を守らなければならず、個人向け融資に関しては高額の貸出ができなくなってしまったのです。

以前であれば年収と同程度の貸出を行っていた企業も3分の1までと制限されることにより、利益率も下がることになりました。

貸金業法が改正される以前には、自己破産件数などの債務整理件数が増える問題もありました。要はノンバンク側として貸し倒れが発生するケースが多くなってしまったのです。回収ができなくなるなどの状況が続き、その上で貸金業法が改正されます。個人向けノンバンクの多くが倒産してしまいました。

貸金業法の改正では、利息制限法が適用されることも明らかとされました。上限金利が年20.0%であると決まったのです。それまでは出資法を適用していた業者もあり、利益率がさらに下がることになりました。

※出資法の最大年率は29.2%であり、利息制限法と出資法の上限金利の間の金利のことをグレーゾーン金利とよんでいます。

ノンバンクの業務運営分析

・融資における業務の特徴とは

審査難易度が銀行に比べて低い、といった特徴があります。要は銀行よりも借り入れがしやすい、といった特徴があるわけです。

そもそもノンバンクは銀行に比べてリスクが低い貸し出しを実施しています。企業向け融資であったとしても、数十万円から数百万円の貸し出しを中心に実施しているのです。さらに金利も高く設定されており、利益率も高くなっています。

審査難易度を低くしてとしても、貸し倒れを利益率でカバーできるわけです。

しかし審査についてはある程度しっかりと行ってきます、前述したように会社の経営内容についても調査してくるのです、審査では決算書類の提出を求めてくるので、黒字であるか?それとも赤字であるか?というところはしっかりと調べられてしまいます。他にも債務超過に陥っていないか、ということも分かってしまうのです。

ノンバンクは審査難易度がそれほど高いわけではないのいで、仮に赤字であったとしても利用できないわけではありません。赤字の幅が小さい場合には、問題なく貸出を行ってくれるのです。
一方で税金未納などの状況に陥っていると融資は難しいかもしれません。返済能力がない企業、と思われてしまうからです。審査では納税証明書の提出を求められるケースも珍しくありません。ノンバンクからの企業融資を受けたいと思うのであれば、税金については支払った上で審査を受けましょう。

ノンバンクは審査時間が短い、との特徴もあります。審査については比較的簡易に実施されるのです。銀行のように融資まで1カ月かかる、といったことはほとんどありません。早ければ最短当日に融資が実行されることもあるのです。
ただし不動産や有価証券、さらには売掛金などの担保型の融資に関しては担保の審査に時間がかかってしまうので、多少融資までには時間がかかってしまうこともあるので注意しましょう。

※売掛金を売却するファクタリングに関しては審査に時間がかかりません。ファクタリングは担保型融資ではなく、売掛金の売却なので審査が比較的シンプルなのです。

今後のノンバンクの展望とは?

・企業への貸し出しが増える可能性が高い!

実は銀行に大きな変化が起こっているのです。
以前は銀行による企業融資は積極的に行われていました。しかし企業向け融資に関しては、銀行は金利が極めて低い状況となっているのです。銀行位は企業に貸し出しても利益があまり得られない、ということに気づいてしまいました。

現状では特にメガバンクについてはビジネスローンから撤退を始めています。この流れは都市銀行や地方銀行にも波及する恐れがあり、義業の多くが銀行から融資が受けられない、という可能性が出てきているのです。

そこで受け皿になるのがノンバンクです。ノンバンクとしても貸し出し金額が増えれば利益が拡大するチャンスです。現在は少額融資に特化していますが、今後は中規模の融資にも対応することになるでしょう。

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