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「ノンバンク」と「メガバンク」の融資基準の違いとは?

ノンバンク2018/09/21

銀行融資を一括りで考えてしまうのは危険です。そもそも銀行にはそれぞれの規模があります。大規模な銀行もあれば小規模な銀行もあります。銀行のタイプによって融資の判断基準も大きく異なってくるわけです。

こちらではノンバンクとメガバンクの融資基準の違いについてお伝えします。メガバンクについては国を代表するような大手銀行を指しています。預金残高が極めて莫大な都市銀行のことを指しているわけですが、果たしてどのような融資基準を持っているのでしょうか?

一方でノンバンクに関しては銀行ではありません。預金機能がない貸金業を営んでいる業者のことを指しているのです。審査は比較的易しいとされているのですが、その現実はどうなっているのでしょうか?

ノンバンクの融資基準とは?

・新設法人への融資は行われにくい

ノンバンクの審査基準のメインとなってくるものの一つが法人の設立からの年数です。初年度の企業に対する貸し出しは基本的には行っていません。2年目でも厳しい状況となっているのです。

ノンバンクが基本的に取り扱い始めるのは、創立3年目以降です。そもそもノンバンクでは必要書類として「決算書2期分」が求められます。要は2期分の決算書が提出できるような状況でなければ申し込みすらできないのです。

設立間もない企業に関しては融資が受けられないので、その点は理解して申し込みを行う必要があります。

・赤字に対する考え方とは?

赤字だからといってノンバンクが利用できないわけではありません。
ノンバンクに申し込みを行う企業は、基本的に業績が悪いところが多いのです。よって単なる赤字、という理由だけで審査落ちになることはありません。

問題となってくるのは赤字の幅です。
赤字の金額が高ければ高いほど融資を受けるのは難しくなります。一方で赤字の金額が低ければ融資を受けられるチャンスが広がります。

将来性については、ノンバンクはあまり重視していません。現状の業績のほうが大事になってくるので、将来的に業績が持ち直す、ということまでは審査に大きく関わってこないのです。仮定の話よりも現状のほうが審査に与える影響は大きい、ということなのです。

・税金未納に対する考え方とは?

厳しい判断を下してくることが予想されます。

ノンバンクでは返済能力を極めて重要視してきます。そこで税金に対する問題が発生するわけです。では税金が未納状態の企業についてはどのような印象を受けるでしょうか。「税金が支払えないほど資金繰りが悪化している」といった印象を受けるはずです。

税金が支払えないのであれば、お金を貸したとしても戻ってくる可能性は低い、と思ってしまうでしょう。ノンバンクとしては税金未納状態の業者にお金を貸すようなことは基本的には行っていません。

・全体には審査難易度は低め

実は融資を行う企業の規模についてはそれほどこだわりを持っていません。貸金業を営む業者の中には、大手にしか融資を実行しないところもあるのです。しかしノンバンクについては、中小の業者に対する貸付も実施しています。

中小の業者は企業としての体力もありません。貸し倒れが発生する確率が高いのですが、そういった小規模の業者に対する貸し出しも積極的に行っているのがノンバンクなのです。

メガバンクの融資基準とは?

・年収が1,000万円以上あること
・自己資金額が数千万円程度あること

メガバンクの審査基準は銀行の中でもトップクラスです借り入れを行うのはかなり難しいので覚悟しなければなりません。

メガバンクで注目すべきなのが、取り扱い金額が高い、というものです。前述したノンバンクは、数十万円から数百位万円の融資がメインとなっています。しかしメガバンクにもなると、億単位の融資が当たり前のように実施されているのです。

そもそもメガバンクでは金利が低く設定されています。企業向け融資ともなると年利で1%から2%前後での貸し出しも実施しているのです。要は少額の貸し出しでは利益が得られません。よって高額の貸し出しを行う傾向があります。

高額の貸し出しを行うわけですが、もちろん返済能力がない相手には貸し出しを実行しません。そこで返済能力の判断基準となってくるのが、年収と自己資金額です。

年収に関しては経営者であれば、会社の役員報酬から出ることになります。一定額以上の役員報酬が出せるということは、儲かっている企業ということになるわけです。基準となる年収は1,000万円なので、中小企業であるとかなり難しいでしょう。中小企業経営者の年収は数百万円程度です。

自己資金の金額も重要な判断基準となります。多くのキャッシュを持っている方に対しては積極的に融資を実施します。自己資金が豊富にあれば、返済もしっかり行ってくれる、と判断できるからです。

・なぜメガバンクの審査基準は高く設定されているのか?

リーマンショックあたりからメガバンクのビジネスローンにおける審査基準が高くなった、とされています。実はリーマンショックにより多くの企業が倒産をしてしまったり、債務整理をすることになったりしてしまったのです。

銀行では多くの貸し倒れが発生する事になってしまいました。

実はメガバンクでも一定の貸し倒れ率を想定しています。しかしその貸し倒れ率が予想を上回る事態となり、損失が出るようになってしまいました。

リーマンショック以降は審査基準が極めて高くなり、結果として借り入れがしにくくなってしまったのです。

・メガバンクはビジネスローンを縮小しているって本当?

本当です。
メガバンクに関しては、そもそもビジネスローンから撤退をしているところもあります。

銀行は金利が低く、しかも高額の融資を取り扱っています。要は企業融資に関しては利益率が極めて低い状況になってしまっているわけです。いくら貸し出しても利益が得られにくいので、ビジネスローンよりも利益率が高い個人向けローンを強化する傾向にあります。

ちなみに三菱UFJ銀行やみずほ銀行についてはビジネスローンを展開していません。信用保証協会保証付き貸し出しを実施している例はありますが、銀行自体が実施するプロパー融資には消極的なのです。

審査に自信がないならファクタリングがおすすめ!

・ファクタリングとは?

売掛金を業者に売却して資金を得ることを指しています。
基本的に売掛金は期日が来てから入金がされるシステムとなっています。期日が来るまでは、売上金が入ってこないことになるので、その間に資金繰りが悪化してしまうこともあり得るのです。

ファクタリングを利用すると、期日前に売掛金を現金化できます。最短即日で対応してもらえるケースもあり、急な資金調達にも活用できるわけです。

・ファクタリングと審査について

ファクタリングの審査は申込み業者をメインのターゲットとしているわけではありません。実は売掛先企業を審査のメインターゲットとしているのです。よって自社の経営状況などはそれほど審査に関わってきません。税金未納状態であったとしても利用できた例があるほどです。売掛金さえあれば、設立初年度であったとしても利用可能です。

そもそも売掛金は売掛先企業から支払われるものです。よってファクタリングは売掛先企業の業績が大きな判断基準となります。売掛先企業が大幅な赤字である場合には利用できない可能性が出てくるので注意しましょう。しかし一般的な業績であれば利用できるケースが多くなっているので安心してください。

ちなみに仮に売掛金が回収できなかったとしても問題はありません。自社が代わりにファクタリング業者に支払う必要はないのです。

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