事業支援Lab

間接金融であるノンバンクを利用するメリット・デメリット

ノンバンク2018/08/10

金融には「間接金融」と「直接金融」の2種類があります。
ノンバンクが実施しているビジネスローンについては間接金融に属しており、ノンバンクを利用している企業は基本的に間接金融で資金調達をしている、ということになるわけです。

実は間接金融で資金調達をするのか、それとも直接金融で資金調達をするのか、ということには大きな違いがあるのです。資金調達の方向性が違う、といっても間違いではありません。

こちらではまず間接金融と直接金融の解説を実施します。そして間接金融であるノンバンクを利用するメリットとデメリットについてお伝えします。

間接金融と直接金融とは?

・間接金融とは?

金融機関を介してお金をかりることを間接金融と呼んでいます。

銀行を例に上げてみましょう。
銀行は顧客から預金をビジネスに運用しています。要は預金で得た資金をローンなどに利用しているわけです。本来であれば顧客のお金であるものを、銀行が間接的に貸し付けていることになるので間接金融、とよんでいるわけです。

ちなみにノンバンクも間接金融に属しています。ノンバンクが間接金融に属している、ということについては不思議に思う方もいるかも知れません。確かにノンバンクには預金システムがありません。よって「ノンバンクは直接金融なのでは?」と思う方も少なからずいるのです。

ノンバンクが間接金融に属しているのには理由があります。そもそもノンバンク自体も資金調達を他の企業から行っているのです。多くのノンバンクは銀行から出資を受けています。銀行からお金を借りた上で貸し付けているので間接金融になるわけです。

基本的に「融資」と呼ばれているものに関しては、間接金融に分類される、と覚えておきましょう。

・直接金融とは?

「出資」と呼ばれるものについては、基本的に直接金融と呼ばれることになります。

例えば個人が企業などに資金を提供し、その見返りとして株式や社債を受け取るような行為を指して直接金融としているのです。

間接金融と直接金融の違いの一つとして「リスク」に注目してください。

間接金融の場合は、リスクは資金提供を行った側にはありません。たとえば銀行融資に関しては、元の資金は顧客の預金ですが貸し倒れてしまったとしても顧客には影響は出ません。預金が目減りしてしまうこともないのです。

直接金融である例えば株式への出資をしたとします。個人がお金を出して株式を購入するわけですが、仮に株式が回収できなくなくなれば出資をした本人がリスクを背負うことになります。

このように間接金融はお金を出した本人にはリスクがなく、直接金融はお金を出した本人にリスクがある、といった特徴があるわけです。

ノンバンク(間接金融)を利用するメリットとデメリット

・ノンバンク利用のメリット

①提出書類が少なくて済む
②赤字であっても利用できる可能性あり
③税金未納でも利用できる可能性あり
④取り扱っているローンの種類が豊富である
⑤融資スピードが極めて早い

【①会社に関わる資料の提出が少ない】
銀行融資を受けるとなると事業計画書や資金繰り表、キャッシュフロー計算書など様々な書類を求められてしまうことになります。審査を受けるまでの準備に時間がかかってしまうわけです。

一方でノンバンクの審査に関してはそれほど書類が必要ではありません。経営者の本人の身分証明書と、会社の資料としては決算書程度で審査が受けられるのです。そもそもノンバンクの審査は煩雑なものではありません。比較的シンプルな内容となっており、提出書類もかなり少ないので気楽に申し込める、といったメリットがあるわけです。

【②赤字経営でも融資可能】
一般的に借り入れに大きく関わるとされるのが会社の経営状態です。
赤字であるか黒字であるか、という部分が関わってくるわけですが、基本的に赤字であったとしてもノンバンクは融資してくれる可能性があります。

ノンバンクは現状の経営状態も審査対象としているのですが、それよりも返済能力に重点をおいています。例えば資産が多いなど返済能力がある程度あると推定できる場合には、仮に赤字であったとしても融資のゴーサインを出してくれるわけです。

赤字額の幅には注意しなければなりません。高額の赤字である場合には融資が実行される可能性は極めて低くなってしまいます。資金調達を行わなければならない現状なので、赤字であるのは仕方ありません。なるべく赤字幅を少なくした状態で審査を受ける、ということを心がけてください。

【③税金未納でも対応してくれる可能性あり】
ノンバンクの場合は税金未納でも融資してくれる可能性があります。
税金が未納であるということは会社としてはかなり厳しいと推測できます。しかしノンバンクは一定の返済能力があると判断した場合には貸出OKとしてくれる可能性があるわけです。

そもそもノンバンクの審査では納税証明書の提出を求めないケースも少なくありません。一方で銀行融資の審査では納税証明書は必須となっています。銀行融資の場合は、税金未納であると利用できないのです。

【④自社にマッチした資金調達ができる】
ノンバンクの数は豊富です。
さらに一つのノンバンクで複数のローン商品を取り扱っていることも珍しくありません。自社にマッチングした資金調達ができる、という部分もノンバンクの大きなメリットになっているわけです。

ノンバンクでは一般的な融資だけではなく、担保型のローンも実施しています。不動産や売掛金、さらには有価証券等を担保に入れることができ、通常の融資よりも低金利となっています。担保の価値によっては高額のローンが組めることもあるなど、メリットも大きいわけです。

【⑤最短即日対応も可能】
ノンバンクの融資は早いです。最短即日対応してくれることも珍しくありません。

ノンバンクの審査は簡略化されており、申込みの当日中に終わることもあるのです。融資に関しては振込対応であるとか、カードを発行してATMなどで借り入れる方法もあります。ほとんどの業者は1週間以内の融資に対応しています。

直接金融である銀行に関しては審査に時間をかけます。2週間から1ヶ月程度かかる例も珍しくありません。スピード対応という部分はノンバンクの大きなメリットとなっています。

・ノンバンク利用のデメリット

①金利が高い
②限度額が低い
③負債が増えてしまう

【①金利の高さについて】
ノンバンクを利用すると利息の支払いがきつくなってしまう可能性があります。
ノンバンクの実質年率は10%を超えるケースが珍しくありません。最大で18%になることもあるので、金利という部分ではメリットが無いのです。

銀行融資であれば基本的に金利は一桁台です。低い場合には1%から2%程度で貸し付けてくれることもあるほどです。金利はノンバンク利用時の大きな問題となってきます。

【②高額の借り入れができない】
ノンバンクは基本的に少額の融資のみに対応しています。数十万円しか貸し出してくれないケースも珍しくありません。企業向けの融資であるのに、10万円や20万円しか貸し出してくれないこともあるのです。

ただし担保型のローンであればこちらのデメリットはなくなります。担保の価値によっては高額の融資にも対応してくれるのがノンバンクなのです。高額の融資を受けたいと考えているのであれば、担保型のローンの利用も検討しましょう。

【③借入金として負債に記載しなければならない】
ノンバンクを利用した借り入れですが、直接記入である出資とは大きく異なります。
出資であれば負債とはなりません。出資は返済不要の資金調達法なのです。しかしノンバンクを利用した借り入れは返済が必要になります。負債に記載されることになってしまうので、今後の借り入れの審査で不利な状況になってしまいかねません。

事業計画から資金調達、経営支援まで・・・
事業支援Labは中小企業の経営者を総合的にサポートします。

こんな方におすすめです
  • 事業を安定させたい方
  • 新規事業を立ち上げたい方
  • 経営に関する相談をしたい方
  • 資金繰りにお困りの方
  • 保険として資金調達先を知っておきたい方

コロナウィルスの影響や世界情勢の不安、急激な円安進行..

大きく環境が変化する中で、なかなか経営が安定しなかったり、新規事業の立ち上げに苦慮する企業が多くなっています。

事業支援Labは日本を支える中小企業の経営者を総合的にサポートし、多種多様な専門家を無料でご紹介しています。

事業計画から資金繰りまで経営に関する問題解決に取り組むパートナーとして、経営者の皆様のビジョンの実現を支援いたします。

まずはお気軽にご相談ください。

\登録・紹介無料/
事業支援サービス登録

お名前

必須

法人名

必須

業種

必須

メールアドレス

必須

電話番号

必須

都道府県

任意

現在抱えているお悩み
※複数選択可能

必須

現在抱えているお悩み
(その他)

任意

ご希望の連絡方法

任意

※ご登録の前にプライバシーポリシーの内容をご確認ください。

プライバシーポリシーを確認し同意しました。

記事一覧
無料で事業支援サービスへ登録する