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銀行とほぼ同じ業務を行っているノンバンク|その役割とは?

ノンバンク2018/07/31

ノンバンクと銀行は、サービスとしてはかなり似通っています。お互いに貸出業務を行って収益を得ているのです。収益モデルはほとんど同じなのですが貸出条件は異なっています。銀行のほうが、金利が低いなど有利な条件となっています。

ほぼ同じ業務を行っているのに、なぜ不利な条件であるノンバンクはあるのでしょうか?

こちらではノンバンクの社会に果たしている役割について徹底解説します。
ノンバンクの存在意義を知りたい方、ノンバンクからの借り入れを検討している方は必見です。

そもそもノンバンクとはどういった業者のことを指しているのか?

・預金業務を行っていない金融機関

銀行は顧客から預金を預かり、その預金を元手にして運用をします。そして収益を上げています。しかしノンバンクとされる業者にはその預金システムが有りません。よって預金以外の方法で資金を集めて貸出するなどの運用を行って収益を上げているのです。

実はノンバンクの貸出条件が銀行よりも悪くなっている理由は、その預金システムにあったのです。銀行では預金を受け入れられるので、資金力が圧倒的です。より多くの資金が簡単に集められるのです。資金力があるからこそ、ノンバンクと比較して大きな貸し出しができます。

もう一つ注目すべきは、金利です。実は預金システムの有無が銀行とノンバンクの貸し出し金利に大きな差をつけています。

銀行では預金業務を行っているので、究極的な話をすれば預金のときに発生している利息を上回る金利を設定すれば利益が上がるのです。しかも近年では金利が圧倒的に低くなっています。年1%どころではありません。0.1%でもなく0.01%程度しか預金をしても金利がつかない、といった状態になっているわけです。
仮に年0.01%で1億円を預金したとすると、年間で利息は10,000円にしかなりません。預金の意味がほとんどないような状態になっているわけです。そんな銀行が企業に対して、年利1%から5%程度で貸し出しを実施するわけです。仮に1%であったとしても十分な収益があげられる、ということがよく分かるのではありませんか。

一方でノンバンクを見てみましょう。
ノンバンクは預金システムが有りません。よって貸し出す資金は自社で発生した今までの収益や金融機関等からの借り入れ、または出資で賄うことになります。
仮に銀行から借り入れるとなると、前述したように企業向け融資は1%から5%の年利となります。よってノンバンクとしては、その銀行が設定した金利を超える金利で貸し出さなければ収益があげられません。銀行よりもノンバンクのほうが金利は高い、といった状態になってしまうわけです。

ノンバンクの役割|銀行を補足する立場にある

・銀行の手の回らない部分を補っているノンバンク

そもそも銀行が融資を希望している企業や個人に対してまんべんなく融資をしていればノンバンクは必要ありません。安心安全な銀行からの借り入れで済ませたい、と誰しも思っているのです。

しかし銀行はすべての消費者や企業をカバーできるわけではありません。そもそもノンバンクが発展した理由の一つに銀行の貸し渋りがあるのです。

ノンバンクが急激に増え始めたのはバブルが崩壊してからです。バブルまでは銀行も業績が好調でした。銀行が倒産する、ということは夢にも思わなかった時代があったのです。銀行も審査はゆるくなっており、企業の希望通りに貸し出しを実施していました。絶対に返済がされる、と信じていたのです。

しかしバブルが崩壊したことにより、銀行の経営は行き詰まります。融資していたものが回収できない事態が多発してしまったのです。銀行も自分たちを守ることに必死になり、審査難易度を高めました。その結果、貸し渋りという状況になって多くの方が借り入れできない状況に陥ったのです。

そこで登場したのがノンバンクです。ノンバンクは金利が高く設定されており、さらに高額融資ではなく少額融資に特化しています。要はリスクが低い金融商品を取り扱っているのです。

さらにノンバンクの申込者は銀行審査に落ちた会社や個人が中心となりました。ですから銀行よりも基本的に審査難易度が低くなっていったのです。

たしかにバブル期にも個人向けのローンとしてサラリーマン金融と呼ばれるノンバンクは存在していました。しかしバブル期の企業向けの融資のほとんどは銀行が行っていたのです。

バブルが弾けたのをきっかけに、日本の貸金業界には大きな変化が起こったわけです。

ノンバンクの役割|多種多様な選択肢を掲示する

・資金調達の幅が広がった

銀行が好調な時には、資金調達と言えば融資一辺倒となっていました。要は借り入れによって資金調達するしかなかったわけです。
しかしノンバンクが現れたことにより、資金調達の幅が一気に広がることになります。融資以外の選択肢も掲示されるようになりました。

ノンバンクが最近力を入れている企業向けの資金調達方法が「ファクタリング」です。
ファクタリングとは売掛金の譲渡を指しています。

ノンバンクは売掛金を買い取り、期日になったら額面金額を受け取るわけです。売掛金を前払いするような感覚、と言っても良いかもしれません。

ファクタリングは融資ではありません。融資ではないので厳密には返済も必要ないのです。売掛金は期日になれば満額が入金します。満期になって入金した現金を、ノンバンクへ振り込めば取引は完了となります(2社間取引のケース)。

ファクタリングは融資ではないので負債が増えない、といったメリットもあります。
貸借対照表の負債の部の金額が増えてしまうと、のちのち資金調達をしようという時に審査で不利な状況になってしまうわけです。しかしファクタリングは売掛金の取引をするだけです。借入金が増えるわけでもありません。資産の売掛金の金額が少なくなりますが、負債が増えるわけではないので、新たに融資を受ける時に悪影響を及ぼさないのです。

ファクタリングが利用できるようになっただけではありません。そもそもノンバンクは数が極めて多いのです。それぞれが様々な条件の貸し出しを実施しています。ノンバンクは金利が高い、といった印象がありますが、探せば有利な条件で貸し出してくれるところもあるわけです。融資による資金調達であったとしても業者数が圧倒的に増えることになりました。

ノンバンクの役割|融資スピードが早い

・最短即日融資も可能である

銀行は融資までに時間がかかります。審査に時間をかけてくるからです。
銀行の場合は、基本的に好条件での貸し出しを実施しています。好条件の貸し出しとなるので、なるべくリスクは背負いたくありません。要は、厳しく審査を実施して貸し出す相手を絞ってくるわけです。

一方でノンバンクは他社との競争に勝つために、なるべく顧客の要望に答えようとします。スピード審査もその一環となっているわけです。
審査スピードを早くすることにより、即日融資であったり審査から1週間以内の貸し出しであったりにも対応してくれるケースが多くなっているのです。

企業の資金繰りが悪化しすぐにでも資金を集めなければいけない、といった状況の時に、悠長に融資までに1ヶ月程度もかかってしまう銀行を使うほどナンセンスなことはありません。時間的な余裕が無い時には審査スピードが早い業者を利用することが当然なのです。

ノンバンクの審査が早い理由として、書類の少なさがあります。実は銀行と比較して必要書類が少ないのです。書類が少ないということはノンバンク側の審査にかかる労力も少なく済むということでもあるわけです。

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