ノンバンクとベンチャーキャピタルのメリット・デメリット

2018/03/26
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企業が資金調達する方法はいくつかあります。その中でも比較的採用されやすいものとしてノンバンクがあります。資金調達方法としては敷居が低いのが大きな特徴です。

一方でベンチャーキャピタルについては、簡単に採用できるものではありません。しかし高額の資金調達も可能ですし、資金以外にも援助を受けられるなど効果が高いのです。

こちらでは企業の資金調達方法としてのノンバンクとベンチャーキャピタルのメリットとデメリットを徹底解説します。そのうえでどちらを利用したら良いのかを明らかにします。

資金難で悩んでいる経営者の方は必見です。

 

ノンバンクのメリットとデメリット

・デメリット3つ!

①金利が高く設定されている
②高額の借り入れに向いていない
③闇金が紛れ込んでいることもある

【①金利の負担が大きい】

ノンバンク系のビジネスローンですが、実質年率で15.0%や18.0%に設定されることもあります。個人向けの消費者金融と殆ど変わらないような金利となっているのです。

ノンバンクは少額貸し出しなので、毎月数十万円の返済があるわけではありません。しかし継続的に利用するとなると、結果的に数十万円や100万円を超えるような金利を支払うこともあるわけです。

業者によっても金利については違いがあるので、前もって比較しておきましょう。より有利なところを利用する、ということも考えておくべきです。

【②借入額が限定されてしまう】

ノンバンクの多くはそれほど資金力があるわけではありません。銀行融資と比較すると高額の借り入れができない仕様になっているのです。

前述したように、ノンバンクのビジネスローンの最高利用限度額は1,000万円から2,000万円程度となっています。だからといって1,000万円や2,000万円が借り入れできるわけではありません。

利用限度額は審査の上で決定されるのです。ノンバンクのビジネスローンですが、多くの企業が数十万円から数百万円の利用限度額で利用しています。1,000万円を超えるような融資を希望しているような方の利用には適していないのです。

【③安全性に問題がある】

大手のノンバンクについては問題ありません。名前が通っている業者であれば法外な利息を取り立てられるようなこともないのです。

しかしノンバンクには街金のようなところもあり、すべての業者が安全とは言い切れません。実際に闇金から借り入れてしまい、返済できなくなってしまう、というケースも出てきているのです。

借り入れする前に、必ず業者の安全性をチェックしてください。ホームページをチェックするのも良いでしょう。口コミなどを探してみるのもおすすめです。
さらに実質年率がどの程度に設定されているかも確かめてください。仮に実質年率が20.0%を超えているような場合は、利息制限法を守っていない、ということになります。闇金の可能性が極めて高くなるのです。

・メリット4つ!

①融資までのスピードが極めて早い
②審査難易度が低い
③選択肢がたくさんある
④無保証人・無担保で利用できる

【①最短即日融資も可能なノンバンク】

ノンバンクは独自の審査システムを持っています。消費者金融等でも採用されているものですが、スコアリングシステムというものを採用しているのです。

スコアリング審査とも呼ばれているものですが、提供された様々な情報を点数化します。点数化した上で、その点数が一定以上に達しているか、それとも一定未満であるかをチェックするのです。一定以上である場合には、審査の第一段階を突破したことになります。一定未満になってしまった場合は、その時点で審査は終了となります。

スコアリング審査が終わると信用調査に入り、問題がなければ融資の実行となります。

注目してもらいたいのは、ノンバンクの審査は半分以上が自動的なものになっている、という部分です。情報を点数化するのは人でなくても構いません。例えば、業歴の長さでなどは情報だけで簡単に点数化出来ますよね。資本金なども同じく簡単に点数化できるわけです。

ちなみに即日融資してもらいたい場合には、なるべく平日の午前中のうちに申し込みを終えてください。夕方以降の申し込みになってしまうと、対応が翌営業日にずれ込んでしまうこともあるのです。

【②審査に通りやすい】

銀行融資などと比較すると、審査難易度は低めになります。
審査難易度が低い理由としては、まずは限度額があります。ノンバンクは最大利用限度額が1,000万円や2,000万円程度とされていることが多いのです。ノンバンク側としても、それほどリスクが有る貸し出しを実施しているわけではないので、審査難易度を低めに設定しています。

もう一つ理由があり、金利の高さがあります。ノンバンクのビジネスローンは金利が高く設定されており、消費者金融並みとなっています。利益率が高いので、多少の貸し倒れに関しては対応できる、と判断しているわけです。

審査に通りやすいからといって、赤字経営が続いている場合には利用できないので注意してください。

【③ビジネスローンを実施しているノンバンクの数は多い】

業者の数が限られている場合には、業者を比較して最も有利なところから借り入れる、といったことは出来ないわけです。しかしビジネスローンを取り扱っているノンバンクの数は多くなっています。インターネットで検索するとたくさん出てくるわけです。

中には街金のような小規模な貸し出しを実施しているノンバンクもあります。

選択肢が多い、というのもメリットに入れて良いでしょう。

※大手消費者金融の中にもビジネスローンを実施しているところがあります。

【④保証人や担保が必要ない】

ノンバンクでも担保型ローンを取り扱っていることはありますが、ほとんどのビジネスローンが保証人と担保を不要としています。

「保証人になってくれる人がいない」
「不動産などの担保を持っていない」

上記のようなケースも珍しいわけではありません。そもそも担保型ローンにはリスクがつきものなのです。

支払えなくなってしまえば、保証人に請求がいってしまいますし担保が回収されてしまうのです。

ノンバンクは安全性の高いローンを取り扱っている、といった見方もできるかもしれません。

 

ベンチャーキャピタルのメリットとデメリット

・デメリット3つ!

①出資者から強い影響を受けることになる
②出資受け入れ後に様々な費用が発生することも
③将来性がないと判断されたら資金を回収されてしまう

【①思い通りの経営ができなくなることも】

せっかく起業したのだから自分の思い通りの事業を行っていきたい、という方がほとんどだと思います。しかしベンチャーキャピタルを利用すると、出資者から強い影響を受けることになり、結果として事業内容にも口を出されてしまうこともあるわけです

ベンチャーキャピタルから出資を受けるということは、役員が派遣されてくることになります。役員はベンチャーキャピタルの意向を伝えてくることになり、経営に多大な影響を与えることになるのです。自身の経営プランと対立してしまうこともあり、折り合いをつけなければうまく経営ができない、といった状況にもなりかねません。

そもそも出資を受けている、という負い目もあります。
反論できずに「派遣された役員の言いなり」といったケースも散見されるのです。

【②間接費用が多く発生する可能性あり】

ベンチャーキャピタルの目的は株式の上場です。
出資して株式を手に入れたので、その株式の価値が上がることを狙っているわけです。

株式を上場する時には様々な費用がかかります。自身としてはまだ株式上場は早いと思っていても、ベンチャーキャピタルの意向があれば無碍(むげ)に断れません。

無理をして株式上場をすることで、かえって資金難に陥ってしまうことさえも考えられるわけです。株式を上場した後も維持するために一定の費用がかかってきてしまうことになります。

企業として体力がついてきた後に株式上場するなら良いのですが、体力もついていないのに焦って上場するようなことは避けなければなりません。

【③資金が回収されれば経営が立ち行かなくなる可能性大】

ベンチャーキャピタルはボランティアで出資してくれるわけではありません。あくまでビジネスの一環として行っているのです。

前述したように出資したことにより株式を得ます。そしてその株式の価値が上がるように、様々な援助をしてくれるわけです。株式が上場されれば、株価も上昇する可能性が高いです。そこで売却して利益を得ようとします。

ベンチャーキャピタルも100発100中ではありません。出資に失敗することもあるのです。出資した企業に将来性がない、と判断した場合には資金を回収します。資金を回収されてしまえば、企業は資金を失ってしまうことになるのです。資金難に陥り、倒産する可能性さえ出てきてしまいます。

ベンチャーキャピタルとはいえ、いつまでも助けてくれるわけではありません。

・メリット3つ!

①経営を支援してもらえる
②取引先企業や提携先企業が紹介してもらえることも
③資金調達の難易度が下がる

【①経営に関する経験不足を補ってくれる】

はじめて起業をする場合には、経営ノウハウもありません。さまざまな壁にぶち当たってしまうものです。そこで役立ってくれるのがベンチャーキャピタルなのです。

ベンチャーキャピタルですが役員を派遣してくれます。役員として派遣されるのは経営実績などがある経験豊富なビジネスマンです。経営に関する様々なアドバイスをしてくれるので、経営の右腕として大活躍してくれることもあるのです。

起業したばかりの頃は経営陣が若すぎる、ということもあります。経験豊富な役員が派遣されてくれば、経営が軌道に乗る可能性だってあるわけです。

【②企業が紹介してもらえることもある】

起業したばかりの頃は、人脈もありません。取引先企業や提携先企業がまったくない、といった状態でスタートするケースも珍しいわけではありません。

ベンチャーキャピタルは様々な企業に出資をしています。出資をしている企業同士を結びつけてくれるようなこともできるのです。提携先企業や取引先企業を確保することも可能です。

人脈がまったくない、といった状態でビジネスを続けるのは危険です。ベンチャーキャピタルを活用し、取引先企業や提携先企業を一つでも増やしましょう。

【③ベンチャーキャピタルを利用することで今後の資金調達がしやすくなる】

ベンチャーキャピタルから出資を受けている、ということが自社の信用を高めることにもなるのです。そもそも出資がされているということは「ベンチャーキャピタルが将来性を認めている」ということになるわけです。銀行なども評価せざるをえません。

また株式上場の目標が果たせれば、さらに資金調達がしやすくなるわけです。市場全体から出資者を募れるようになります。大規模な資金調達も可能になるなど、大きなビジネスを目指している方にはベンチャーキャピタルはおすすめなのです。

 

ノンバンクがおすすめの企業・ベンチャーキャピタルがおすすめの企業

・ノンバンクがおすすめの企業

小額の融資を希望しているケースが前提となります。
とりあえず目先の運転資金を確保したい、と考えている方はノンバンクの利用がおすすめです。

他の資金調達が出来なかったケースにもノンバンクがおすすめとなります。ノンバンクは企業の資金調達の中では特に審査難易度が低く設定されているからです。

中には赤字経営をしている会社であっても利用できた例はあります。継続して赤字経営になっていなければ利用できる可能性は高いのです。

・ベンチャーキャピタルがおすすめの企業

創業時や起業したての企業の資金調達にベンチャーキャピタルは適しています。

そもそも創業時や起業したての時には、銀行融資やノンバンク融資が受けられないケースが多くなっているのです。ノンバンク融資であったとしても、「創業1年以上」といった条件が設定されていることもあります。

創業時や起業したての頃は、経営ノウハウもありません。経験豊富な方からのアドバイス、というものが必要になってくるわけです。スタートから経営を誤らないようにするためにも、派遣された役員のアドバイスに耳を傾けましょう。

大規模な資金調達をしたいケースにも向いています。ベンチャーキャピタルであれば、高額の出資をしてもらえることもあるのです。もちろんすべての企業ではありませんが、将来性があると判断されれば高額の出資が受けられます。

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