「新たなクライアントや取引会社を見つけたい」
「ビジネスチャンスをつかみたい」
「仕事の機会を増やしたい」
など、自社にピッタリといえる相手を探すとき最適なのが「ビジネスマッチング」です。
クライアントや取引先などを独自に見つけようとするとなかなか見つからないものですが、「ビジネスマッチング」であれば会社の存続や発展に必要な相手を見つけやすくなります。
そこで、「ビジネスマッチング」とはどのような仕組みなのか、活用するときのポイントや会社にとってどのようなメリットがあるかについて詳しく解説していきます。
目次
ビジネスマッチングの仕組み
ビジネスマッチングが注目されていますが、
- ・ビジネスのパートナーとなる相手を見つける場所
- ・企業同士を結び付けるサービス
などの意味として使われています。
たとえばサービスとしてビジネスマッチングを提供しているサイトなどでは、IT関連や製造関連、建設関連など業界に特化したものも多く見られます。
仕事を請けたい会社と発注したい会社、それぞれのニーズに合った会社同士を結びつけるのがビジネスマッチングサービスであり、その仕組みそのものがビジネスマッチングです。
たとえば仕事を発注したい会社と仕事を請けたい会社では、次のようなニーズを抱えています。
「自社で作成した商品の外注を依頼する企業を探している」
この場合、「自社工場を稼働させて製品を造りたい」という会社をビジネスパートナーとするとよいでしょう。
「必要な部品の仕入れ先を見つけたい」
という会社があるのなら、「自社が製造した部品を効率よく販売したい」という会社がおすすめです。
他にも様々なケースが考えられますが、起業同士のお見合いといえるのがビジネスマッチングであり、活用する上で様々なメリットを得ることができます。
会社がビジネスマッチングを活用する4つのメリット
会社がビジネスマッチングを活用してクライアントや取引先を探すことには、主に次の4つのメリットがあります。
- ・効率的にクライアントや取引先を探すことができる
- ・他社の新製品や技術を把握できる
- ・自社にはない技術やノウハウを確保できる
- ・協業した会社のブランド力を活かした営業が可能
それぞれどのようなメリットか説明していきます。
効率的にクライアントや取引先を探すことができる
ビジネスマッチングの最大のメリットは、クライアントや取引先を効率良く探すことができることです。
ニーズに合う相手会社は1社だけとは限りません。
数多く存在する会社から、自社が求めているニーズに合うビジネスパートナーを探すことができます。
特に創業したばかりで十分に取引実績がなく、企業間の繋がりも多くない会社では、いろいろな会社や事業者と知り合うよいきっかけとなるでしょう。
他社の新製品や技術を把握できる
会社同士が繋がることによって、それぞれの製品や技術を把握することができます。
それによって他社との差別化を図りやすくなり、自社の商品・サービスの開発で何を重視すればよいか判断しやすくなります。
競合の情報を知りたいときでも、ビジネスマッチングにはメリットがあります。
自社にはない技術やノウハウを確保できる
ビジネスマッチングで会社同士が協業することにより、自社にはない技術やノウハウを獲得できます。
不足する部分を他社の技術やノウハウで補うことができれば、人材不足で悩みを抱える会社も安心です。
また、外注として仕事を依頼できるアウトソーシング企業を探すときにもビジネスマッチングは最適といえます。
協業した会社のブランド力を活かした営業が可能
知名度の高い企業と協業することができた場合、その企業のブランド力を活かした営業が可能となります。
事業促進や新規顧客を獲得したいものの、自社の知名度が十分ではないという場合には、他社のブランド力に頼ることも方法として検討するとよいでしょう。
ビジネスマッチングでは期待できない可能性がある2つのこと
ビジネスマッチングを活用してクライアントや取引先を探すことは、会社にとって大きなメリットにつながります。
ただし次の2つについてはビジネスマッチングでは期待できない場合もあります。
- ・必ずビジネスパートナーが見つかるとは限らない
- ・機会の創出にとどまることもある
それぞれどのような内容か説明していきます。
必ずビジネスパートナーが見つかるとは限らないこと
自社が希望する相手が必ずビジネスマッチングで見つかるとは限りません。
目的には会う会社が見つかったとしても、双方が不公平を感じない互いのニーズに合致した相手とは限らないからです。
一方だけが有利になる条件ではビジネスマッチングを成功させることはできないと留意しておいてください。
機会の創出にとどまることもある
ビジネスマッチングは会社同士をつなげることであり、実際にビジネスパートナーが見つかった場合でも、その取引や関係が良好になるとも言い切れません。
そのため、ビジネスマッチングはあくまでも様々な会社や事業者と知り合う「きっかけ」と認識し、交渉や業務提携などを重ねつつ段々と良好な関係を築いていくことが必要です。
ビジネスマッチングを活用する2つの方法
会社が新たなクライアントなど探すためビジネスマッチングを活用するのなら、主に次の2つの方法を検討することとなります。
- ・自治体や金融機関が行う交流イベントに参加する
- ・インターネットでビジネスマッチングサービスを利用する
それぞれの特徴やメリット・デメリットについて説明していきます。
自治体や金融機関が行う交流イベントに参加する
地方自治体や民間の金融機関では、地域の多目的ホールやホテル会場などでビジネスマッチングの交流イベントを開催するケースもあります。
参加している企業が、それぞれ自社製品を出展しアピールする機会にもできますし、直接出会った企業と交渉を行ってクライアントや取引先を見つけることもできます。
このようなビジネスマッチングの交流イベントを開催するのは、地域活性化や取引先支援などが目的といえます。
そのため交流イベントでビジネスマッチングを成功させるには、担当者の技量や交渉力が重要です。
なお、交流イベントは開催される日時が事前に決められており、一定の業界に特化したイベントなどは他業界では参加できないこともありますので、その点は注意しておいてください。
インターネットでビジネスマッチングサービスを利用する
インターネットを利用した「ビジネスマッチングサービス」には、数多くの企業が登録をしています。
そのため交渉力などがマッチングの成否に左右されにくく、どのようなパートナーを探しているか事前に登録しておくことで、理想的な相手を見つけることができます。
また、公的機関が運営しているサイトならより安心と感じるでしょうし、分野や業界に特化したビジネスマッチングサイトでは、ときに大手企業や海外企業を仲介してくれることもあるようです。
ビジネスマッチングサービスを使う場合の主な流れ
金融機関や自治体が開催する交流イベントに参加したくても日程が合わないときや、業界に特化した内容で自社のニーズに合わないという場合、インターネット上のビジネスマッチングサービスを利用することとなるでしょう。
この場合、
- ・ニーズに合致する案件を探し対象となる企業に問合せをする
- ・自社の情報を事前に登録しておき問合せを待つ
の2つの方法でクライアントや取引先を探すことになります。
それぞれの方法について説明します。
ニーズに合致する案件を探し対象となる企業に問合せをする
ビジネスマッチングサービスに登録される企業情報は、
- ・事業内容
- ・所有する技術やノウハウ
- ・実績
などであり、それらを閲覧した相手会社が自社と取引をしたいと感じてくれれば、サービス上でコンタクトがあるはずです。
自社の情報を事前に登録しておき問合せを待つ
マッチングサービスを通じ、直接相手の会社に問い合わせることができるため、自社が気に入った会社にコンタクトをとることもできます。
外部にうまく自社の強みなどをアピールできれば、仕事を依頼したいと感じた会社から直接コンタクトがあるでしょう。
簡単な登録作業でビジネスチャンスを拡大させたい会社にとって、ビジネスマッチングサービスは有効活用したいツールといえます。
ビジネスマッチングサービスを利用するときに確認しておきたい2つのポイント
ビジネスマッチングサイトを利用するときには、次の2つを必ず確認しておくように注意してください。
- ・特定分野への強みなど
- ・発生する料金
それぞれのポイントについて説明していきます。
特定分野への強みなど
ビジネスマッチングサイトにもいろいろな種類があり、取り扱うサービスなどは異なります。
特定分野にのみ特化したビジネスマッチングサイトの場合、他業界では活用できないため、自社事業の業界にあったサイトを選ぶことが必要です。
または、分野や業界に特化していない、すべてのジャンルのビジネスマッチングサイトなら利用は可能です。
ただし特化していない分、幅広い業界や分野の会社が登録しているため、自社の希望するビジネスパートナーを見つけにくくなる可能性はあります。
確実に自社事業や目的にあったビジネスぱートナーを見つけたいのなら、業界や分野に特化したビジネスマッチングサイトを選ぶようにするとよいでしょう。
発生する料金
ビジネスマッチングサイトは無料で登録ができ、パートナーとなる会社を探すことができるのがメリットです。
しかし中には一定の料金がかかるケースもあるため、事前に確認した上で活用するようにしてください。
たとえば、
- ・サイトに登録・掲載すると料金が発生する「掲載型」
- ・他社とのマッチングが成立したときに料金が発生する「成果報酬型」
- ・一部サービスのみを有料の対象とするケース
などです。
ビジネスパートナーは効率的に探したいけれど、高額な費用を支払うことは避けたいという場合には、事前に利用する上で発生する料金を確認しておくようにしてください。
もしビジネスパートナー選びで迷ったときには、資金の悩みなどで取引している銀行や、ファクタリング会社などにも相談してみると紹介してもらえる可能性もあります。
銀行やファクタリング会社などは、常に様々な業界や分野の会社と取引をしているため、ビジネスパートナーを探している取引先なども抱えている可能性があるからです。
業界ごとに特化した3つのビジネスマッチングサービス
ビジネスマッチングサービスでクライアントや取引先を探したいけれど、いろいろなサイトがあってどれを選べばよいかわからないこともあるでしょう。
そこで、業界別に特化した活用しやすいビジネスマッチングサービス3つを紹介するので、自社に合ったサイトでビジネスマッチングを成功させてください。
それぞれのサイトの特徴を紹介します。
発注ナビ
オウンドメディア管理・運営や営業サポートシステムの構築などを引き受けてくれる会社を探しているのなら、業務システムやアプリ開発など「システム開発会社」に特化している「発注ナビ」がおすすめです。
Web幹事
自社商品をネット上で販売するためのサイトをつくりたいときや、社員の採用サイトが欲しいという場合などは、ホームページ制作会社に特化した「Web幹事」がおすすめです。
Linkers(リンカーズ)
素材を開発するためのパートナー企業を見つけたいときや、新たな仕入れ先を探しているという場合には、「製造業」に特化した「Linkers(リンカーズ)」がおすすめです。
ものづくりに取り組む会社同士をマッチングしてくれます。
まとめ
ビジネスマッチングを活用することで、出会うことが難しかったクライアントや取引先とつながることができ、大きなビジネスチャンスをつかむことが可能になるかもしれません。
会社の存続や発展につなげるよい機会ととらえ、もしパートナー会社を探しているのなら、ビジネスマッチングを有効活用しましょう。
なお、資金調達のパートナーを探しているときには、コンサルティング業務も行っているファクタリング会社に相談することをおススメします。
コンサルティング業務を行うファクタリング会社では、資金調達の方法をファクタリングに限定せず、会社にとって最適な手段を紹介してくれますので悩んだときは相談してみるとよいでしょう。
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