知っておきたい資金を枯渇させないための、事業の進め方

2017/12/20
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事業を進めるにあたり、事業者ができるだけ避けたいトラブルの一つが「資金の枯渇」です。事業運営中に資金が枯渇すると仕事がままならなくなり、その状態で融資や助成金を受けようとしても結果がどう転ぶか見当がつかないなど、最悪の場合には廃業や倒産を強いられる状態になるケースもあります。そのようなことを避けるためにも、ぜひ日ごろから資金や事業計画の見直しを怠らず、万が一のリスクに備えておきたいものですね。

そこで今回は、資金を枯渇させないための事業の進め方についてお話しします。大事な事業をトラブルから回避できるよう、ぜひ今回の記事をお役立てください。

1. 事業を進めるなかでの資金枯渇リスクは多い

まず、事業を進めるにおいて資金が枯渇するリスクは非常に高いことを覚えておきましょう。

事業を興す場合、ほとんどの方が事業計画書を作成してその通りに行動していくかと思われます。しかし、最初に作成した計画書通りに事業が進むことは非常にまれであり、当然途中でトラブルが生じて資金が枯渇するケースも少なくありません。これは事業を進めていくうえで高確率でありうることなので、必ず心しておきましょう。

資金不足になる原因は、主に3つ

事業を進めていくなかで、必ずと言っていいほど途中で計画が狂います。資金不足になる原因にも以下のようなものがありますので、必ずチェックしておいてください。

・収益力が低下する
運営中に売り上げが減少し、それに対する固定費とのバランスが悪化することによって、収益力の低下が起こります。このような状態が続いていれば当然資金運用にダメージを与え、ひいては枯渇するリスクを高める要因になります。

・取引先とのトラブル
取引先の倒産やトラブルも、資金枯渇の大きな要因となります。特に主要取引先に何らかのトラブルが生じると、そのブランクをすぐに埋めるのが非常に大変であるためです。さらに不良債権や仮払金、貸付金などの不明瞭勘定が発生すると、過大な税負担を強いられる場合もあります。

・設備投資の問題
不動産投資や仕入れなど、計画性と実現性に欠ける投資を続けていると、後に利益率悪化の原因になります。利益率が悪ければ多少の不足を自己資金から捻出せざるを得なくなるので、この点についてはよく注意しておく必要があります。また、まだ十分な売り上げや利益が出ていないうちに初期投資をかけすぎてしまい、採算が取れなくなるケースもあります。

売り上げの低下と同時に設備投資も、ぜひ気をつけておきたいポイントです。

このようなリスクを避けるには、日ごろから事業計画の見直しや現状把握を怠らず、改善ポイントの実行が必要です。

そのほかにも、従業員の退職や製造物の不良、地震・火事、事故などによって予想外の出費が必要となり、自己資金が枯渇するリスクもあります。例えば従業員の退職は長期的なコスト削減につながりますが、高額は退職金を支払うことで思った以上の痛手になります。製造物の不良では発覚後の対応で費用が掛かり、地震・火事では設備投資のダメージ修復で莫大な費用が求められる場合があります。

こうして考えていくと、事業運営中に資金が枯渇する可能性は非常に高く、リスクを踏まえたうえでの計画が何よりも大事になります。

2. 事業をスムーズに進めるには、初期投資を抑えること

途中で資金を枯渇させないよう、事業をスムーズに進めるには初期投資を極力抑える必要があります。

初めての起業にありがちな、初期費用の無駄遣い

特にはじめて起業する方にありがちなこととして、スタートダッシュの際の不必要な負担があります。せっかく事業を始めるのだから見栄えを良くしなければと思い、身の丈に合わない投資をしてしまうのです。ビジネスのなかでももっとも気軽に始められるネット起業でも、ホームページやサイトページに必要以上の費用をかけ、結果的に集客につながらずに頓挫してしまうケースさえあるほどです。

スタートダッシュの段階では、初期投資はできるだけ抑えるように心がけましょう。起業して間もなく十分な売り上げや利益が確立できていない時期には、まずビジネスとしての基盤を固めるほうが大事です。抑えた分の費用をほかの出費に充てることもできるので、想定外のリスクが発生したときに役立ちます。

簡素な設備投資でもビジネスの構築は可能です

「オフィスや店舗、ホームページを豪華にしなければ集客できないかもしれない」と思われるかもしれませんが、クライアントや利用者によって不快に感じない程度であれば、簡素な設備で構いません。それよりも売り上げや収益性の確保にリソースを費やすようにしたほうが、将来性のある事業遂行につながります。

そのため、事業を円滑に進める際には初期投資を最小限にとどめ、売り上げや利益が確立してきたころに徐々に設備投資を増やしていくようにしましょう。

3. 定期的にチェックしたい、事業改善ポイント

始めた事業を大きく展開していくには、いかにご自身のビジネスを客観視できるかがポイントになってきます。開始時に作成した計画書通りにビジネスが進んでいくとは限らず、むしろ思い通りに進まないケースのほうが多いので、そうしたリスクも想定したうえで常に対策を考える必要があります。

当初との「ズレ」が生じたら、早めに事業の見直しを

事業を始める際、多くのケースで事業計画書や売り上げ目標などを作成しますが、事業を進めてしばらくたつと目標と現状のギャップ・「ズレ」を直視せざるを得ない場面があらわれるでしょう。そういうときは早めに事業計画の見直しをおこない、新たなスタートが切れるように行動しましょう。

現状の売り上げや利益率を見直し、その状態で実現性のある目標を立てていきましょう。当初想定していた目標値を下げるのは気が引けることかもしれませんが、実現が難しい目標をいつまでも掲げていても達成されることはなく、ご自分にとってストレスになるだけです。むしろご自分にとってハードルが低く、多少の努力や工夫をすればなしえる目標を更新していくほうが、事業としては継続しやすくなります。

開業当初の期待と現状がかけ離れてしまうケースは、特に珍しいことではありません。「ズレ」が生じた時点で計画を練り直し、ご自分にとって現実味のある目標値で再スタートを切ったほうが、長期的には確かな成功につながります。ご自分で難しければ第三者の意見を参考にするなどし、順調なビジネス展開を目指していきましょう。

ビジネスモデルを構築し、収益性を確立する

計画通りに事業を進められない事業者のほとんどは、確かな収益性を構築していないケースが多いです。実際の売り上げと支出による収益が明確化されていないと、いくら売り上げを上げても儲けにならずに赤字化してしまうことがあります。

事業としてよいサービスを提供することと、実際の利益を出すことは別の話です。そこでご自身ならではのビジネスモデルを構築し、確実に利益を上げられるように基盤を整えましょう。利益の構築をスムーズなものにするマーケティングやビジネス講座も多くありますので、積極的に参加してみましょう。

第三者の意見も参考に

コンサルタントや成功している同業者など、第三者の意見や助言を参考にするのも手段のうちです。事業を進めていると客観視が難しくなり、世の中のニーズや正しいビジネス理論を知らないままに過ごしてしまうケースが多いので、定期的に外の世界からの見解を参考にしていきましょう。常にご自身の事業をグレードアップするためにも役立ちます。

資金を枯渇させず、むしろ着実に増やしていける事業を進めるには、数々のポイントがあります。今回の記事でも基本的かつ成功率の高いポイントをご紹介しましたので、ぜひご自身のビジネスにご活用ください。

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