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つなぎ融資とは|何のための借り入れでどのような必要性がある資金?

事業資金2019/02/15

一時的な立て替え用の資金のことをつなぎ融資といいます。

不動産の買い替えをおこなう場合、物件を売った代金を受け取るよりも先に購入物件の支払いが発生した場合など、支払いに充てる資金が必要です。

売却した物件の代金が入金されるまでの間、必要とするつなぎとしての役割がある資金なので、つなぎ資金とよばれています。

事業を営む上でも運転資金が必要となる場面はありますが、つなぎとしての資金が必要な場合につなぎ融資の申し込みを行うケースも多いようです。

では、つなぎ融資を必要とするタイミングとはどのようなときなのか、つなぎ融資で資金を調達することによりどのような効果が見込めるのかなどご説明します。

 

一般家庭でもつなぎ融資が必要なケースはある

一般家庭でつなぎ融資が必要なケースを考えてみると、たとえばマイホームを建てて購入するというケースが該当します。

家を建築する場合において、建築会社に対する建築請負契約成立のときにまず手付金の支払いが発生します。

次に中間金を棟上げ終了のときに、最後に残りの購入資金などを家が完成して引き渡しが行われる際に支払うこととなるでしょう。

住宅ローンを利用して家を新築する場合には、最終的に建物が完成し、購入する不動産の名義がローン契約者の名義に変更されることが確認できなければ融資は実行されません。

登記申請手続き、融資実行、残金決済、家の引き渡しは同時に行われますが、それまでに必要になる手付金や中間金などは先払いなので、融資が実行されてから支払うことは認められないでしょう。

そこで、一時的につなぎ融資で先に支払う必要のある資金分の借り入れを行っておき、融資実行の際に精算する流れが一般的となっています。

 

会社経営でつなぎ融資が重要になる場面

会社の運転資金に充てるため、一時的に借り入れする資金もつなぎ融資によるものだといえます。

たとえば、製造業であれば、製品を作るためには材料の仕入れが必要です。仕入れた材料で製品を作り、その製品が購入されれば売上が発生し、その代金が支払われます。

ただし、先に仕入れ代金を支払い、のちに売上に対する代金が入金されるという流れですので、この場合も支払いに充てるためのつなぎ資金が必要になります。

続いて、売れた製品が好評で、注文が増えて売上がどんどん上がったとします。需要が高まればさらに製品を作る必要があるので、仕入れも増やすことが必要となるでしょう。

しかし、注意したいのは、仕入れを増やすのなら、連動して支払いも増えてしまうという点です。売上代金が入金されれば仕入れ代金も支払うことができるため、短期的に借り入れを行い、支払いに充てる運転資金をつなぎ融資で準備するという流れが発生します。

 

金融機関もつなぎ融資には対応してくれやすい?

つなぎ融資では、近い将来、入金される売上代金ですぐに返済できる資金を借り入れることになるため、融資期間は短く、その上、返済される可能性が高いと判断されることから、比較的、金融機関も貸し付けしやすいことが特徴です。

ただし、つなぎ融資として借り入れを行う場合でも、融資を希望する理由がつなぎとして必要な資金だとみなされなければ、断られてしまう可能性もあります。

単に、売上代金が入金されるまでの間に運転資金を借り入れるのなら問題はないのですが、他社からも複数借り入れを行っていたり、経営が思わしくなく赤字状態という場合には、本当につなぎとして必要な資金なのかと疑われてしまう傾向が高くなっていまいます。

仮に、他社からの借り入れの返済資金や、赤字の穴埋めとして貸し付けた資金が使われてしまうと、自転車操業で返済が不能な状態となり、貸し付けを行った金融機関は不良債権を抱える可能性も考えられるからです。

 

つなぎ融資の審査

銀行では、保有する売掛金や受取手形、在庫などの資産から、買掛金や支払手形の金額を差し引いた額をつなぎ用として貸し付ける資金の対象とすることが一般的です。そのため、借入金に対する返済や赤字などがあれば、融資を受けることができなくなる可能性があります。

ただ、借り入れを行う期間は短いので、仮に帳簿上の赤字が慢性的ではなく、一時的に設備投資を行ったことが理由の場合や、将来は黒字に好転することが予想される場合において、借入金額も比較的少なめであれば、返済能力が認められ融資を受けることができる可能性もあるかもしれません。

中小企業庁や金融庁なども、金融機関や認定支援機関などに、つなぎ融資に対する適切な対応と円滑な融資を要請しているため、一時的なつなぎとしての資金が本当に必要なのであれば、申し込みを行ってみましょう。

 

一般的なつなぎ融資はノンバンクの利用が多数

つなぎ融資として多く利用されているのは、銀行ではなくノンバンクからの借り入れです。なぜノンバンクを利用するケースが多いのかというと、やはり銀行よりも審査のハードルが低いという点があげられます。

ノンバンクからつなぎとしての資金を借り入れする場合、銀行よりも金利が高めの設定である点は注意が必要です。しかし、一時的に借り入れを行う場合であれば、多少、銀行より金利が高くても、負担も大きくないと考えやすいのでしょう。また、ノンバンクでも銀行傘下の金融業者であれば、比較的金利は低めの設定です。

 

さらにノンバンクの場合、申し込みを行ってから審査を経て、融資が実行されるまでにかかる時間は、銀行よりもはるかにスピーディーです。それに加え、ノンバンクの場合、原則、保証人や担保などは必要でありませんので、最短であれば即日融資も可能であるケースもあることから、急いでつなぎ用の資金が必要という場合にも適しています。

 

つなぎ融資によるメリット

つなぎ融資により、運転資金を確保することができ、資金繰りが改善されれば、銀行との信頼関係も構築しやすくなります。

資金繰りが改善され、売上も好調で業績も伸び、事業を拡大できるようになれば、設備投資などで多額の資金が必要になるかもしれません。

そのような場合、銀行融資に頼る必要性が生じるかもしれませんが、銀行との信頼関係が大切となりますし、経営状況だけでなく支払いを滞りなく行っているかなどまで審査されます。

会社の経営状態が良好になれば、銀行による格付けなどの問題も解消され、銀行融資も受けやすくなるはずですので、つなぎ融資を有効に利用するようにしましょう。

 

つなぎ融資を断られてしまったら?

つなぎ融資を利用する場合には、申し込みを行う先が銀行でもノンバンクでも、審査通過しなければなりません。

しかし、様々要因から審査を通過できないという場合、つなぎとして必要な資金を準備できなくなってしまいます。

このような場合、たとえ赤字決算や債務超過の状況でも、銀行の返済条件を変更している真っ最中だとしても、つなぎとして必要な資金を調達できるファクタリングを検討しましょう。

 

融資でなくてもつなぎ用の資金は調達可能!

ファクタリングは、保有する売掛金などの売掛債権を、ファクタリング専門業者に売却し、売掛代金が支払われる予定期日より先に現金として受け取る仕組みです。

あくまでも売掛債権の売却であるため、融資を受けるわけでなないため保証人や担保は必要ありませんし、実施される審査のハードルも融資より低いことが特徴です。

早ければ、即日現金化も可能であるなど、急いでつなぎ用の資金が必要という場合でも対応しやすいというメリットがあります。

何より、つなぎ融資との大きな違いは、ファクタリングであれば返済する必要がないという点です。

支払いサイトが長期に渡る売掛債権を抱え、それが要因で資金繰りが悪化している場合などは、ファクタリングを利用して支払いサイトを短期化することにより、資金繰りが改善されます。

つなぎ融資を利用したときと同様に、銀行との関係を改善させることにも繋がりますので、一時的な資金を必要とする場合にはファクタリングも資金調達の方法として検討してみてはいかがでしょう。

 

まとめ

事業を営んでいれば、一時的な資金が必要になるタイミングに遭遇することとなります。そのとき、手元の資金で賄うことができれば問題ありませんが、難しい場合にはつなぎ融資などの申し込みを行ってみることも必要です。

もしつなぎ融資で借り入れができない場合には、ファクタリングを使って資金調達することも可能です。

事業を継続するために運転資金は必要ですので、一番よいと思われる方法で調達するようにしましょう。

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