売掛金のメリットとデメリットって何があるの?

2017/10/21
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多くの会社は、売掛金という概念を持ちながら経営を続けています。売掛金が発生している状態だと、利益として確保されているものの、現時点でお金を得られていないので、入金待ちの状態と考えていいのです。この入金待ちの状態が続いている場合は、色々な問題が生じることもあります。

融資などにも活用できる売掛金は、最近になって色々な方法が模索されるようになりました。売掛金について理解しておくと、様々な手法で活用されているものと考えられるのです。

売掛金とは何か

 

 

会社にとって、発生している売掛金の概念を知っておかないと、大きな失敗につながってしまいます。まずは売掛金についてしっかり理解しましょう。

売掛金は、商品を提供し、納品した段階で発生しています。納品した場合は、それに応じた支払いを受けることになりますが、実際に事業で収入を得てから支払いを行いたい企業もあります。支払いを後回しにして、商品だけを納品している状態が売掛金です。

売掛金は、まだ利益になっていませんので、未確定のお金が生まれていると判断してください。当然ですが、未確定の状態が続いているようでは、売掛金を最終的な利益として換算することができません。ただ決算書などには、売掛金がこれくらい発生しているので、黒字になるだろうと記載できます。

多く発生している場合のリスクも高くなっていますが、あまり発生していない状態だと、事業を展開しているのか不安に思われる場合もあります。ある程度発生しているような状況が望ましいとされているので、売掛金は作られることで会社の信頼性も生まれるようになります。

売掛金が多くなってしまった場合

売掛金が多くなり、利益になるかもしれないけど現時点でお金を得られない状況が続いているケースもあります。この場合は、売掛金がかなり計上されることで、多くのデメリットを生み出すようになります。デメリットについて理解しておくことが、売掛金をしっかりと理解するポイントになります。

デメリット1:信頼性を失っている

売掛金が多いことは、企業とのつながりが多いこともありますが、逆に信頼性が失われていることと同じ状況になります。できることなら、信頼性を高められるような方法を採用したいものですし、会社から融資を受ける場合などは、当然信頼性が高いことが重要になっています。

信頼性を失っていることで、売掛金の多さから審査を通過できず、資金繰りの悪化に繋がる場合もあります。資金繰りが悪化していくようになると、売掛金を回収できなかった場合、どんどん会社の経営が悪化するようになり、最終的には倒産の選択肢を取らなければなりません。

売掛金を早期に回収することが、会社にとっては重要なポイントと考えてください。会社側に早く支払いを求めるようにして、入金してもらえるような状況を作り出すのです。こうしてしっかりと売掛金を回収できれば、信頼性を失い状況は減ります。

デメリット2:回収できない可能性がある

売掛金が発生している場合には、回収することを前提に交渉を進めるようにしていますが、回収できない可能性は当然生まれてきます。回収できないまま進んでいると、非常に厄介なことが起こりやすくなるだけでなく、資金繰りに影響が出てしまいます。

相手の会社が、売掛金を作ってでも商品を得たいと思っているなら、交渉に応じても構いません。ただ信頼できる会社じゃなければ、売掛金として作った金額を払わないまま、倒産するなどの方法で踏み倒されてしまいます。倒産された会社から、お金を得ることはほぼできません。

売掛金が回収できない状況となった場合に、不良債権として処理されることになり、本来得られる売上が得られないまま処理して、損失となります。会社は利益を得られると思っていたのに、その利益を失うこととなりますから、売掛金を得られないことの影響は大きくなってしまいます。

デメリット3:信頼性の調査が面倒

売掛金を作ることになった場合、本当にこの会社は支払いに応じてくれるのか、気になる部分は多くなっているはずです。売掛金を作るデメリットとしては、信頼性の調査が非常に面倒であり、帝国データバンクなどの活用が必要になります。

依頼を出すための費用は結構高いので、信頼できる情報が得られていたとしても、その分の損失で会社の経営に少し影響が及ぶかもしれません。また、帝国データバンクなどに協力を得たとしても、最近の情報と現時点での状態がいきなり異なるなんて話もあるので、信頼性を確実に調べることができないのです。

一応信頼性について考えて、相手企業がどれくらいまでなら支払いに応じてくれるか考えておけば、調査後の検討も行いやすくなります。一定額までなら売掛金として対応して、それ以上ならその場で支払ってもらうなどの方法を採用していれば、無理をしなくても信頼性による判断ができるかもしれません。

 

調査をしないまま売掛金を作ってしまうと、倒産後のリスクは非常に高いです。絶対に調査を行うことが望ましいです。

売掛金のメリットってあるの?

 

 

デメリットについては紹介しましたが、メリットについても当然持ち合わせています。メリットを有効活用すると、企業にとっては意外な要素を持ち合わせられて、安心できるかもしれません。

メリット1:都度払いの状態を減らせる

本来であれば、商品を購入したら支払う、都度払いを活用することになります。しかし大掛かりな費用をいきなり都度払いするのは面倒ですし、大金を持って会社に来られるなんてことがあれば、結構面倒に感じるところは多いでしょう。

売掛金を作っておけば、都度払いの状態を減らせるようになります。都度払いではなく、月に1回程度の支払いとしておくことで、必ずこの日に支払いをお願いしますという話にします。これなら売掛金を作ったとしても、信頼できる会社なら支払いを行ってくれますので、問題なく処理できる形になります。

何度も同じ支払いを続けるのは面倒ですし、しかも支払う額がかなり多くなっていると、都度払いでは会社のお金が足りない可能性もあります。売掛金としておくことで、利益が発生してから支払いのできる状況を作って、ある程度安心して金銭の処理ができるようになります。

メリット2:融資のために活用できる

売掛金は、融資のために活用できる方法です。売掛金を持っている場合は、これを再建として活用して融資を受ける手法を使い、即日でお金を借りることができます。ファクタリングという方法が該当していて、近年多く利用されている方法です。

そもそも売掛金は、現時点では支払いがされていない利益であり、買い取ってもらうことで融資を行ってくれれば、すぐにでもお金に変えられます。受け取った金額は事業を展開するために利用して、売掛金が入金された後でファクタリングの会社に支払いを行えば、問題なく返済は可能になります。

融資と言っても、短期間の処理となりますので、長期間借りているわけではありません。また、手数料の概念が存在するので、普通の借入とは少し異なります。それでも意味のない状況で処理されている売掛金が融資に変わるので、会社にとっては良いものになります。

 

売掛金は、必ずしも悪いものではなく、活用する方法をうまく考えていけば、かなり安心して利用できるものとなります。契約する前には、しっかりと相談することも重要になりますし、売掛金を作ったあとのことを考えた上で、確実に入金される状況を作り出すことが求められます。

売掛金はどれくらいまで作っていいの?

売掛金は、多く作っても良いわけではなく、ある程度の割合に調整することが大事になります。月の売上に換算して、大体2ヶ月以内に抑えるようにしてください。1ヶ月程度であれば、健全な運営ができていると判断されて、会社としての信頼性を高めることになります。

2ヶ月半を超えるようになると、金融機関にとっては信頼できない情報として扱われます。本来なら信頼できると思われている会社も、売掛金が3ヶ月以上残されていて、入金されていないと思われれば信頼できません。売掛金の処理が終わらない限り、融資には応じられないとされる場合があります。

多く作っていくのではなく、信頼できる会社との間で、2ヶ月以内に抑えるようにしておきます。本当に信頼できるなら、売掛金は順々に処理されるようになりますので、金額は大きくなりません。信頼できる会社との間で、正しい売掛金の処理を行っていくのが大事です。

売掛金に関連する悪質業者には注意

 

 

ファクタリングを活用して融資を受ける場合は、売掛金を活用して融資が受けられるので、場合によっては非常に安心できる方法で融資を受けられるでしょう。ただ、信頼できる業者じゃなければ、当然売掛金に関連する問題が生まれます。

実はファクタリングに代表される会社は、貸金業者ではありません。債権の売買を行っている会社として登録しておけば良いので、信頼できるかどうかを自分である程度調べることとなります。貸金業者の場合は、登録されていることの信頼性がありますから、登録されていない会社と判断できればすぐに対応できます。売掛金のファクタリングはこの方法が使えません。

悪質業者に捕まり、売掛金を利用してファクタリングを行ってしまうと、高い金利でお金を貸しているような状況になって、本来得られるメリットを失ってしまうのです。売掛金に関連する悪質業者は、本当に気をつけたほうが良いですし、企業の運営にも悪影響を与えてしまいます。

 

手数料の比較をしておくと、ファクタリングに関連する業者はすぐに分かってきます。売掛金を活用できる便利な方法かもしれませんが、より安心して活用するためには個人での比較もしっかり考えておきましょう。

売掛金はどのタイミングで入金させるのが良い?

売掛金の入金タイミングなども、実は会社の影響を強くしてしまうものです。早く回収しないと、どんどん売掛金によってリスクを高める状況になってしまいますが、ある程度早く入れてもらうようにすれば、リスクを軽減できます。

タイミング1:決められた日数までに行ってもらう

単発の契約だった場合に発生する方法です。決められている日数までに支払いを行ってもらうようにして、終わったら契約自体を解消するような形になります。どうしても必要な商品が存在していた場合に、都度払いの状況は困ると言われたのであれば、決められている日数を作り出してしまえば良いのです。

会社にとってメリットのある日程にしておけば、問題なく処理できるようになります。できることなら、他の入金などとタイミングを似ている状態にして、1回で色々な会社の処理が判断できるようにしておくことが望ましいです。処理がしっかり行えるようになれば、売掛金も簡単に把握できるので、入金されていない状況などもわかりやすくなります。

タイミング2:常に決まった日に入れてもらう

継続して契約をする場合の方法です。毎月20日などのように、毎月同じ日になったら売掛金を入金してもらいます。常に取引をしている会社との間であれば、毎月この日になったら売掛金を入れてくださいと説明しておけば、入金処理が楽になります。

日が決められていることのメリットは、売掛金のトラブルを防ぎやすくなるためです。ばらばらになっていると、確認作業が遅くなってしまい、本当に入金しているのかわかりません。常に同じ日に設定したことで、確認作業の簡略化と、支払いが行われていない時の対応が早くなります。

多くの会社は、この日までに入れてください、もしくはこの日になったら入れてくださいという形で処理しています。早すぎると逆に失礼に当たる可能性もありますので、決まっている範囲で処理を行うようにして、売掛金を穏便に解決できるようにしておきます。

売掛金は良いものでも悪いものでもある

 

 

支払いの問題などをしっかり解決してくれて、利用していることで会社に少しだけ余裕を出せるものとして、売掛金が存在していると思ってください。良いものとして使える反面、リスクも当然残されているものであり、しかも悪さをする可能性も持っている、2面性のある要素と思ったほうが良いでしょう。

悪いものとして処理しないように、常に会社との関係性を重視してください。融資として活用する場合でも、いい会社と契約をしなかったら問題になってしまいます。売掛金は、多くの会社で利用されているものですから、契約している会社が複数出ている場合には、1つ1つの処理を明確に行って、問題なく進んでいることを確認しておきましょう。

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