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【2020.5】経営者必見!売上と売掛金の比率で経営状態を確認する方法

ファクタリング2018/03/20

会社経営では売上がどの程度上がっているか確認することは重要ですが、売上が伸びれば業績は良好な状態を示します。ただ、いくら売上が伸びていても、企業間取引では多くが掛けによる取引なので売掛金(売掛債権)を発生させてしまいます。

売掛金が発生すればすぐに売上分の代金を受け取ることはできず、取引先から売掛金が入金されるまで一定期間待たなければなりません。

そこで期間があいてしまう売掛金で資金繰りを悪化させないためにも、売上債権回転率や売上債権回転期間を用いた管理を行うようにしましょう。

 

売上債権回転率でスムーズに回収できているか確認を

売上債権回転率とは

売上債権回転率売掛金の回収がスムーズに行われているかを表す指標です。

売掛金はスムーズに回収することが必要ですが、売掛先企業の都合上、回収できるまで時間がかかることもあり計画的に回収できるとは限りません。

未回収のままで現金を受け取ることができなければ、そのまま貸し倒れとなり不良債権を増やすことになり、大きなダメージを会社が背負うことになる可能性もあります。

そこで適切に売掛金が回収できているか目安にしたい指標が売上債権回転率です。

売上債権回転率により、売上と売掛金の比率を確認し回収漏れが発生してしないかチェックしてみましょう。

売上債権回転率の計算式

売上債権回転率は、

売上債権回転率=売上高÷(売掛金+受取手形)

という計算式で算出できます。

売上債権回転率は高ければ高いほうがよいとされていますが、その理由を具体的な数値を用いて説明します。

たとえば

A社の売上高・売掛金・受取手形は、

・売上高・・・6,000万円
・売掛金・・・1,000万円
・受取手形・・・500万円

とした場合の売上債権回転率は、

6,000万円÷(1,000万円+500万円)=4

となります。

対してB社の売上高・売掛金・受取手形は、
・売上高・・・6,000万円
・売掛金・・・500万円
・受取手形・・・250万円

という場合の売上債権回転率は、

6,000万円÷(500万円+250万円)=8

となります。

 

A社とB社は売上高同じ6,000万円ですが、保有する売掛金と受取手形はB社のほうが少ない状態です。

 

回収できた金額に差が発生しているので、多く売掛金や受取手形などの売上債権を回収できているB社のほうが資金的な経営状態は良好だと判断できます。

 

理想的な売上債権回転率とは?

売上債権回転率の理想は「6」以上とされていますので、年間で6回転していることをあらわします。回収までの期間は2か月程度必要といえますが、売掛金の基本的な回収期日は1か月から2か月であることがほとんどです。

しかし受取手形は2か月から3か月、場合によってはさらに長期に渡ることが多いので、その分売上債権回転率は低くなることが予想されます。

回収までに時間がかかれば資金繰りは悪化しやすくなるため、早期に回収できるように売掛先に交渉なども必要となるでしょう。

また、売掛金が回収できるまでの期間は1か月や2か月が基本ですが、それでも一定期間あいてしまうことで手元のお金が不足することは多々あります。このような場合でも、資金繰りは悪化しやすくなるためファクタリングなど売掛金を現金化できる手法で期間を短期化することを検討したほうがよいでしょう。

 

債権を回収するまでの期間を示す指標も活用する

売上債権(売掛金や受取手形)を回収するまでの期間

売上債権回転率に対し、売上債権回転期間は売掛金や受取手形などの売上債権を現金で回収するまでの間、どのくらいの日数がかかったかをあらわします。

当然、日数は短ければ短いほど早く現金化できていることになるため、手元のお金が不足しにくい状態です。

 

売上債権回転期間の計算式とは?

売上債権回転期間は、

売上債権回転期間=売上債権(売掛金+受取手形)÷売上高×365日

という計算式で算出できます。

たとえばC社の売上高・売掛金・受取手形は、

・売上・・・8,000万円

・売掛金・・・2,000万円

・受取手形・・・1,000万円

 

とします。

この場合の売上債権回転期間は、

(2,000万円+1,000万円)÷8,000万円×365日=約136.9日間

となります。

それに対しD社の売上高・売掛金・受取手形は

 

・売上高・・・8,000万円
・売掛金・・・1,000万円
・受取手形・・・200万円

とします。

D社の売上債権回転期間は、

(1,000万円+200万円)÷8,000万円×365日=約55日間

となります。

どちらも売上高は8,000万円と同じでありながら、保有する売掛金と受取手形の金額がD社のほうが少ないため、C社よりも売上債権を回収するまでの期間は短めです。

理想的な売上債権回転期間とは?

売上債権回転期間長くても「60日間程度」であることが望ましく2か月で売上債権を現金化する必要があります。

もし120日以上回収までに時間がかかっている場合には、かなり資金繰りが悪化しやすく場合によっては資金ショートしてしまう可能性が高くなるので十分に注意してください。

 

適切に売掛金を管理するために

ファクタリングの利用を計画する

売上債権回転率や売上債権回転期間を計算したとき、売掛金をスムーズに回収できていない状態が確認できたのであればファクタリングの利用を検討しましょう。

ファクタリングは、入金までに時間がかかる売掛金をファクタリング会社に売却し、売掛先から入金される期日よりも早く現金化する手法です。

期日まで待たずに手元のお金を増やすことができるので、資金繰りも改善しやすくなることが大きなメリットですし、急にお金が必要という場面でも早ければ即日売掛金を現金化できます。

ただしファクタリングを利用する場合には手数料が発生しますので、当初予定していた売掛金を満額受け取ることはできなくなります。

ただし売上債権回転率と売上債権回転期間があまりにも悪く資金繰りが悪化している場合、資金ショートを防ぐ方法としてファクタリングをうまく活用し手元の現金を増やしたほうが資金繰りは改善されやすくなるはずです。

長々と利用し続けるのではなく、一時的な資金調達にも活用できる方法ですので資金繰り改善に向けた計画を立てた上で上手にファクタリングを活用してみてはいかがでしょう。

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