金融機関から融資を受けることが多い事業者ですが、会社の経営次第では他の融資を受けることも考えていくことになります。ビジネスローンという方法を活用していくと、あまり多くはありませんが融資を受けられる仕組みになります。
ビジネスローンは、メリットもデメリットも持っている方法ですから、いい部分と悪い部分を知って行動しなければなりません。知らないまま利用することで、大きなデメリットも生まれてしまいます。
目次
ビジネスローンとは
ビジネスローンのサービスは、事業用に利用できる融資を行うサービスです。ただ、ビジネスローンとして金融機関が提供することはほぼありません。金融機関の場合は、事業者向けの借入サービスを用意しているためで、会社向けに準備しているサービスも持っているからです。
ビジネスローンとして提供している会社は、消費者金融や信販系の会社が多いです。消費者金融のサービスを事業用にも提供しようと考えている会社が多くなっていて、会社の借入用にサービスを提供してくれます。一般的な融資と違って、サービスを提供している会社が多少異なる点に注意してください。
活用していくことで、ビジネスローンで早期の融資が受けられるようになります。融資の金額で経営を安定させることができるなら、ビジネスローンを使ったことで会社の信頼性や安定感を増やすことができます。
ビジネスローンのメリットは
メリットを知っていることによって、使いやすいサービスなのかも判断できるようになります。メリットをしっかりと考えて行動していくことが大事になります。
メリット1:融資までの時間が早い
ビジネスローンは、融資までの時間が早いことで知られています。消費者金融や信販系の会社は、あまり審査に時間を賭けることがありませんので、短時間で融資を受けられるようになります。早く融資を受けたいと思っている方には活用しやすいローンです。
消費者金融は、元々早く融資を提供する会社で、個人向けなら30分程度で審査を完了させているくらいです。この早さを事業者向けにも使えるようにしています。早く融資を受けられるようになれば、事業を立て直すために必要なお金を得られます。
メリット2:ネットから申し込みが可能
ネットで提供しているサービスが多くなっているので、ビジネスローンを活用しやすくなっています。ネットを利用している会社にとって、対面契約をしなくてもいい良さを感じられるでしょう。
申込の方法ですが、希望している会社のホームページに入ります。するとビジネスローンについての情報が掲載されているので、申し込みページでビジネスローンを活用することを提示してください。後は必要とされている書類と、企業の業績などがわかるようにしていれば、融資を受けられるようになります。
確認作業は普通に行われていますが、確認にかかる時間もそこまで長くないので、ネットを使っても問題はありません。会社の融資をネットで受けられることがかなり安心できる状況となりますので、申込みのサービスが色々な方法でできることは良いものです。
メリット3:業績のあまりない企業も使える
これから仕事をしたいと思っている企業は流石に厳しいですが、ある程度仕事をしており、会社として経営を行っていることがわかれば、ビジネスローンは審査を通過できる可能性を持っています。業績のあまりない企業でも、ビジネスローンは審査が通過されるので、資金繰りを安定させたいと思っている時には便利です。
色々なチェックを受けることとなりますが、ビジネスローンの審査は難しいものではありませんし、ある程度仕事を続けているように感じられる会社なら、安定して融資を受けられるようになります。
ビジネスローンのデメリットは
当然ですが、ビジネスローンにもデメリットがあります。デメリットについてもしっかりと理解していくことが重要で、活用する場合は確認作業を徹底しておきましょう。
デメリット1:金利が高い
金融機関が提供している融資の場合は、金利の数字が小さくなっています。事業者は、大量に借りていくものと判断して、金利面であまり大きくならないように調整していますが、ビジネスローンの場合は金利が高く設定されています。
提供している会社が、利息によって経営を続けている方針を取っています。利息が多く生まれるように設定しておかないと、メリットを得られません。そこでビジネスローンは、消費者金融などが提供している個人向けのキャッシングを少し変える程度にして、利息面では多く提供されるような方針にしています。
金利が高いことによって、多くの人が支払いに苦労することになります。企業だってその傾向は変わりません。借りている額に対して、金融機関よりビジネスローンの金利は2%近く高いと言われる場合もあります。返済する金額が増えてしまうことは、最終的に負担増が避けられないのです。
デメリット2:利用限度額が小さい
ビジネスローンは、金融機関の借入に比べて、利用限度額を制限しています。あまりにも制限されているような状況だと、思っていた融資が期待できなくなってしまいます。金額的には多く得られるようにしたいと思っても、ビジネスローンの限界以上は借りられないので、他の会社からも融資を受けることになります。
他の会社から受けてしまうと、多重債務の状況になります。企業は多重債務をしても返済できるように思われますが、あまり実績のない会社だと返済するのが困難になってしまうので、多重債務によって返済の問題が長期化する場合もあります。
利用限度額は、ある程度多いほうが良いですし、借りられる金額が高ければ負担も小さくできるのです。利用限度額について、考えづらいのがビジネスローンの問題点であり、利用する場合は考える必要があります。
デメリット3:相談などの対応がしづらい
ビジネスローンは、対面での交渉を進めていくことが少ないため、相談できるのは電話やメールになります。相談しても待遇が変わることがありませんので、どうしても相談でローンについて説明を受けたり、交渉で優遇してもらうなどのサービスが期待できません。
かなり希望している金額と異なる結果を出してくることも多いので、ビジネスローンを使う場合は、出されている結果を重視して考えることになります。相談なども行いづらいので、ネットを上手に活用することになるでしょう。
借入額などの問題を踏まえて考える
ビジネスローンを使い続けるかどうかは、借入額について考えることになるでしょう。将来的に、もっと多くの借り入れが必要と思われているなら、しっかりと借入額について考えることになります。もっと借りられる方法を使いたいなら、金融機関を使ったほうが良いかもしれません。
中小企業の場合は、借入額を増やすための方法として、金融機関を利用できないケースもあります。色々と交渉しても、この状況では厳しいと言われてしまい、借入額が思ったほど増えていかないのです。そのため、別のサービスもしっかりと検討していくことになります。
ビジネスローンも良いものですが、借入額については将来のことまでしっかりと考えて行動しないと、もしかしたら借入で問題が起きてしまうかもしれません。特に中小企業は、ビジネスローンに頼りすぎないように、新しいサービスなども踏まえて検討していくことも大事です。
ビジネスローンよりも使いやすいサービスがある?
ビジネスローン並に早い借入を実施してくれて、しかも返済の負担が小さくなる方法を持っているなら、それは良いことでしょう。借入を増やしていくことによって、一気に事業展開が実施されることもありますので、事業を早く進めたいと思っている方には、新しいサービスも踏まえて考えてください。
特に優れているとされるサービスがファクタリングです。ファクタリングは、中小企業を中心として利用されているもので、売掛金を買取してもらい、少しだけ早く金銭に変えてもらう方法です。既に発生している売掛金は、ある程度の時期にならないと振込がされないので、現金を手に入れるまでに時間がかかります。ファクタリングを使うと、その時間を早めることができます。
融資の金額は、ビジネスローンよりも高くなっていますが、売掛金の数字から手数料を差し引いて支給されます。手数料のことまでしっかりと考えないと、融資の額は小さくなってしまうので気をつけましょう。
ファクタリングとビジネスローンの違い
ファクタリングとビジネスローンには、大きな違いがいくつかあります。違いを知っていることで、サービスを利用しやすくなる可能性もありますので、特に中小企業の方を中心に検討してください。
違い1:利用限度額の上限が基本的にない
ファクタリングは、売掛金を考えていくサービスですので、利用限度額は上限が定められていません。かなり大きな売掛金だと、会社から制限を受ける可能性もありますが、上限を超えないようにしていれば、売掛金の多くをファクタリングで現金にできます。
上限を付けられているビジネスローンは、利用限度額の上限、もしくは希望している金額まで求めていくことになりますが、審査の影響によって苦戦する場合もあります。ファクタリングは審査をあまり行わないので、利用限度額などの問題は起こりづらくなっていて、上限というのは基本的にないものです。
違い2:返済期間が異なる
返済の期間については、ビジネスローンとファクタリングで結構違いがあります。ビジネスローンの場合は、返済は完済する期間と考えても良いのですが、完済までに多くの時間が必要になってしまいます。かなり借りている額が多いなら、返済するのは困難になってしまうからです。
一方でファクタリングの場合、売掛金を支払うのは契約している他の企業です。他の企業がファクタリングの会社に払ってもらえば、既に返済が完了していることになります。返済期間は数ヶ月程度となり、他のサービスよりも明らかに早くなります。
返済についても負担が小さいことを考えると、ファクタリングのほうがビジネスローンよりも使いやすい傾向はあるでしょう。
違い3:審査対応
審査は、ビジネスローンにとって重要になります。利息を求めている消費者金融や信販会社は、なるべく安心できる企業との契約をしたいものです。個人事業主でも契約のできるビジネスローンも用意されていますが、状況次第では審査に落として、利用できる人を制限している形にしています。
一方で審査をほぼ行わないのがファクタリングです。売掛金がしっかり出ていることを確認しているだけで、この売掛金が正しいか連絡を入れることで、ほぼ審査は終わっています。後は現金に変えてしまうだけの作業で、契約書にサインなどを行っていけば、審査をほぼ受けないで利用可能になります。
審査対応がかなり異なっていますので、ファクタリングの方が良いと思えるかもしれません。
ビジネスローンを活用するのは初期の段階
会社を立ち上げた時、最初に融資を受ける会社が大事になっています。金融機関は、最初の段階で貸してくれる会社が少ないことや、希望額に達しない傾向もあります。ビジネスローンを使うことによって、立ち上げた当初の融資を受けられることになります。
ビジネスローンを使っている会社は、将来的に金融機関に変更したり、ファクタリングを使うことになるでしょう。ファクタリングに切り替えるなどしておけば、より多くの安定感を引き出せるようになり、会社の経営状況を悪化させない資金繰りが可能になっていきます。
初期の段階で利用していくことを考えていくようにすれば、ビジネスローンも利用しやすくなるでしょう。逆に行き詰まっている時に利用していくと、経営を更に悪化させる可能性があるので、ファクタリングなどもしっかり検討して利用してください。
ビジネスローンの安心感を作り出そう
消費者金融などが提供しているビジネスローンは、借りやすいサービスとしていますが、その分だけ利息の問題が大きくなっています。長期的に借入をすると、返済額が急増する恐れもありますので、返済計画を寝るようにしてください。これは個人の借入と同じものとして考えてください。
ファクタリングなどのサービスは、ビジネスローンよりも使いやすい傾向がありますので、もし利用できるようなら活用しても良いでしょう。使っていくことによって、ファクタリングによる安定感と、早期の融資が受けられれば、不安な資金繰りが安定します。
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